前回は、屋根の種類として切妻屋根についてご紹介していきました。
メンテナンスがしやすく、一般的に多く知られているのが切妻屋根でしたね。
今回は、寄棟屋根の特徴とメリットについての紹介です。
まず寄棟屋根の形の特徴についてですが、屋根の最上部から4方向に屋根面が分かれていることが特徴的です。
屋根面を寄せている分切妻屋根よりも棟が短くなっていることが特徴的で、最近はもっぱらこのタイプの屋根が多く用いられています。
4方向から採光を確保できるため、家の方角を問うことなく太陽光発電などの導入がしやすいのが大きなメリットです。
立地条件次第では、東側と西側にしか向けない屋根に…ということにもなりかねませんが、寄棟屋根ならその心配が必要ありません。
ただ、その形の特徴から大棟と下り棟の取り合い部分で、Y字になっている部分が雨漏りしやすいというデメリットもあります。
この部分の補修は屋根の棟板金の加工に手間がかかってしまうこともあって、切妻屋根よりもメンテナンスに費用がかかってしまいがちです。
太陽光発電に関して大きな優位を取れるのは魅力的ですが、メンテナンスの手間を考えると、おすすめ度はそれほど高くありません。
次回は入母屋屋根の紹介です。