高齢者がいるご家庭で注意しなければならないのは、
高齢者が家庭内事故に遭うことです。
そのため従来から家の中の段差をなくすバリアフリー化や、
階段やトイレ、お風呂場などに手すりを付けたりするご家庭が増えました。
ところが、これだけで事故を防げるわけではありません。
例えば階段に手すりがあっても、
夜階段を上り下りする時に足元が暗かったら、
思わず足を踏み外しかねません。
そんな時は、足元を照らすフットライトを付けたりなどの方策が必要になります。
また最近よく使用される化学モップなどで、
廊下をピカピカに磨いた結果、床が滑りやすくなって、
転んでしまう可能性もあるのです。
特に高齢者が転倒したために、骨折などで一度寝たきりになると、
回復にとてもエネルギーを使うことになります。
こうした事故を防ぐためには、
廊下やその他の床に滑りにくい床材を使うと安全です。
また仕切りや扉付近も、
つまづいたりぶつかったりのトラブルが起きやすいので、
住宅の間取りや使用する素材を決める時は、
十分に検討することが大切です。