工法を工夫したり、良いものを安く仕入れる仕組みづくりをしたり、家を建てる上で直接関わるコストを削減するための試みについて前回はご紹介しました。しかし、対策できるところは他にもあります。
今回は、建築自体には関係の無い部分の試みについてご紹介しましょう。
・無駄のないスタッフ体制
ビジネスシーンの「8対2の法則」はご存知でしょうか。
これは、本当に会社全体の利益に貢献しているのは2割のヒト・モノ・コトであるということです。この法則で言うと嫌な言い方になりますが、10人営業マンが居たら、8人は利益に貢献していないということです。しかし、貢献していない人の人件費もお客さんの支払いから出されます。こんなことが起きないように、社内の教育体制を充実させたり社内システムを効率化したりして、必要最小限の人数で会社を運営することで無駄な人件費を削減することができます。
・広告宣伝費削減
最近は、テレビCMや電車の中吊り広告だけでなく、インターネット広告やSNSの広告など、種類が多様化しています。しかし、どんな媒体の広告であろうと、広告をたくさん出すためには莫大なお金が必要です。そして、その費用はもちろん住宅費用に上乗せされているのです。なるべくローコストに抑えるため、このような費用にお金をかけることはしません。有名な大手建築業者は、広告にお金をかけているから有名なのです。有名だから、高いから、質が良いとは限らないのです。
いかがでしたか?
ローコスト住宅は、至るところのムダを省き、効率化を目指した企業努力によって成り立っているのです。決して「安い」イコール「質が悪い」訳では無いという事をご理解いただけたでしょうか。