注文住宅を建てるときは、建売住宅とは異なり自身の要望を反映できるため様々な理想を詰め込んでしまいがちです。
そのうちの一つが備え付けの収納で、壁面に棚などを施工段階で備え付けて収納スペースとして活用するというものです。
建築雑誌などで頻繁に取り上げられていることから人気があります。
しかし、備え付けの収納はメリットだけではなくデメリットもあることに注意しなければなりません。
メリットとして挙げられるのは、好みのデザインで設計できることやサイズがぴったりになること、さらには棚を床に置くわけではないため大きい地震があっても揺れることがないといったことです。
一方で、デメリットとしては壁面に備え付けられているため収納スペースを移動させることが不可能で、模様替えができないということが挙げられます。
このデメリットは意外と注文住宅を建てるときには気づかないもので、家族が増えるなど生活に変化が訪れたときに家の自由度が減るということに繋がるものになります。
注文住宅は一生を暮らす家になります。備え付けの収納はメリットとデメリットを考慮して慎重に検討することが求められます。